〈魔境〉最終エリア

GM では、[最終エリア]です。ヒルダが「気をつけてね、みんな」と言いながら研究所の奥への扉を開けるとですね。奥の部屋に、シングルアイ・ドラゴンが一体陣取っています。
フィール 敵は本当に一体、か……
GM ドラゴンはあなたたちを見ると、カッと赫く輝く目を見開きます。「なんだ、貴様らは?」
パール (ポージングしながら)「歌って踊れるみんなのパールちゃんが退治しにきたんだからっ☆」
GM (やたら野太い声で)「……ほう。美少女戦士パールちゃん、だと?」
フィール いや、誰も美少女戦士とは言ってねえよ(一同笑)。
パール 「そうよ! 美少女戦士パールちゃんとそのお供達なんだから!」
フィール 美少女戦士でいいのっ!?
クロウ っていうか私はお供じゃないわ!
GM (物凄い野太い声で)「ほう…………その美少女戦士パールと……美少女戦士クロウがこの私を倒そうというのか?」
クロウ 美少女戦士でもないからっ!?(一同爆笑)
フィール い、意外にお茶目だなこのドラゴン。
クロウ 「……あんたを倒さないと私の名誉に関わるわね」
GM 「やめておけ。脆弱な人間がこの私に勝てるわけがなかろう」
クロウ 「あんたがここから出て行ってくれれば戦わなくてすむんだけど。出て行ってくれる?」
GM 「それよりも貴様ら。私の頼みを聞かないか?」
フィール ……いや、頼むから会話しろよお前(一同笑)。
アズール さっきから微妙に会話が成立してねえ(笑)。
GM 「そこにある箱を開けてくれればお前らの命だけは見逃してやろう。私はこの箱の中身が食いたくて仕方がないのだ」
アズール ……それが目的、か。
パール (ビシっと指をつきつけて)「なに下等生物のくせに私達美少女戦士相手に取引しようとしてるのよ! あんたなんてね、私の踏み台に過ぎないんだからねっ!」
GM 「ほう。この私を踏み台にするだと?」
フィール その前にさらりと美少女戦士でひとくくりにすんなっ!?(笑)
GM 「……どうやら貴様らとは会話が成立せんようだな」(一同笑)
フィール 最初にパールと会話するから…(笑)
GM そこでドラゴンは後ろの二人に話しかけます。「お前らはどうだ?」 ……後ろの二人なら会話が成立するかもしれないと見た(一同笑)。
アズール た、正しい判断だ(笑)。
フィール 一緒にしないでくれてありがとう……(笑)。
GM 「(女性二人を指して)私はこの2匹を食うことにした。だがお前ら2匹はどうする?
フィール 「残念だが私の目的もその箱の中身でね。引く気はない」
GM 「つまり、貴様も私と交渉する気はない、と?」
フィール 「ああ。会話はしてやるが交渉はしてやらん」(一同笑)
GM (アズールに)「そこの小僧はどうだ?」
アズール 「俺はその箱の中身がどうなろうと知ったこっちゃないんだが……ここを早く出なければ、俺の大切な人に危機が迫ってしまうようなんで、ね」と静かに杖を構える。
GM 「……そうか。お前ら人間は物の価値というものを理解しておらんようだな────特に、自分の命というものの価値を。この私が最大限の譲歩をしてやったというのに、お前たちは余程死にたいと見えるな!」 と立ち上がります。
クロウ 「返り討ちにしてやるわ」
GM 「お前たち、私の邪眼の餌食になるがいい!!」
フィール ふん。そう簡単に人間がやられると思うなよ?
GM 馬鹿め、こちらの【行動値】は22もあるのだ。当然こちらが一番早く────(戦闘シートを見て)あれ?
パール あたしも22だよ?
GM げっげぇー!? じゃあパールのほうが早いじゃないか。
フィール …………【行動値】で普通にボスに競り勝つやつも珍しいな(笑)。


ボス戦:1ターン目

 さて、ようやく最終戦闘開始です。
 一行は前衛にクロウとパール、後衛にアズールとフィールという配置でシングルアイ・ドラゴンに挑みます。
 まずは[タイミング:開始]でフィールが《虚の領域》。これで2ターンの間、全員の攻撃の射程が18m(6マス)伸びます。これによりアズールの攻撃魔法が遠距離から届くようになりました。
 アズールは《ハイパーエリクサー》で[竜脈]の個数を一個増やします。
 ドラゴンはパールとクロウに《凝視:暗闇》。二人は[暗闇]の状態変化を食らってしまい、命中と【発動】にー2のペナルティを受けます。

GM これで[タイミング:開始]が終了ですね。
パール よーし、じゃああの一つ目ドラゴンを攻撃しちゃうぞー☆
クロウ いっけー、パールちゃん!
パール [タイミング:準備]でグレートエリクサーを使って[暗闇]を解除。[タイミング:攻撃]で《スタンアタック》。「ぱにっしゃーあたーっく☆」 暇だから属性[閃光]もつけちゃう。
GM げっげぇー。それ暇とか関係ねー(笑)。
パール (ダイスを振る)攻撃は命中。ダメージは14点。
GM 14点? なんだ、1点しかダメージ受けないじゃん。
フィール 硬っ!
パール まあ1点でも通ったら[転倒]するんだけどね☆
GM げぇっ、しまった忘れてた!(一同笑)
パール 命中回避−2でお願いします(笑)。
GM で、次はこちらの[手番]ですが……
フィール [転倒]解除したかったら[タイミング:準備]を消費してくださいね。
GM か、感じ悪っ!(一同笑)
クロウ もしくは[転倒]したまま移動してくるかだよね。
GM (少し考えて)どうせ三回攻撃できるしな。解除せずに移動しよう。…………ごろんごろんごろん(笑)。
アズール 来んなっ!!(笑)
フィール シュールな光景だなおい。
GM ごろごろ転がりながらクロウと[近接状態]に。《全力攻撃V》! 「死ね人間っ!!」
フィール ……愚かな。あのクロウの[竜脈]を見てから物を言いやがれと(一同笑)。
GM それを地道に削るのが重要なの!(笑) [達成値]は14。さらに【生命力】を5消費して[達成値]を18まであげるぜ。これでそう簡単に回避できまい!
クロウ (こともなげに)なんだ、ダイスで10出せばいいだけじゃない。
GM な、なにその余裕の台詞。攻撃優先よ? そっちは19以上出さないといけないのよ? そう簡単に──
クロウ (ダイスを振る)……11が出たんで[達成値]19です。
GM ほんとに出したよっ!?(一同爆笑)
フィール ……[竜脈]削ることすらできんかったな……。
パール いま、クロウの前のダイスが6個中5つが6で1つが5だった(笑)。
GM な、ないわー(笑)。

 その後GMはクロウに2回攻撃を行いますが、クロウは1回目は[竜脈]を使って回避し、2回目はなんとクリティカルで回避に成功します。

フィール そこでクリティカルかよ(笑)。
クロウ これで、さっき[竜脈]にいれた3が6に戻ったわ
GM あ、あれ? [竜脈]を削ったはずが逆に[竜脈]の内容がよくなったよ?(一同笑)
フィール 次は俺の[手番]か。……おや、エンサイクロペディアの属性が[閃光]だな。
GM げっげー!(笑)
フィール どうせやることもないし、とりあえず攻撃しとくか。【発動】低いから命中はしないだろうが、[竜脈]を整えられるかもしれん。
クロウ いまこそあなたの力を見せなさいよ!
フィール うむ、この私に任せておけ!
GM 「ふん、人間風情が!」
フィール その人間風情の力を見せてやろう! ……って、ファンブル(一同爆笑)
GM きたー!(笑)
クロウ ええええええ!(笑)
アズール そこでファンブルかよ!(笑)
フィール い、いや。むしろ俺グッジョブ! これで[竜脈]にコスト用の1が溜まった!(笑)
GM [世界使い]は1があったほうがいいですからね。
フィール ええ。なんと今、俺の出目と[竜脈] 全部1(一同爆笑)
GM や、やばい。こんな不安な[竜脈]初めて見た!(笑)
クロウ 次はあたしの番だよね? [タイミング:準備]でグレートエリクサーを飲んで……6が余ってるから《剛剣》を使うわ。
GM (首をかしげて)……おっかしいなー。普通あんなに6って溜まらないんだけどなー(一同笑)。
クロウ (ダイスを振る)[達成値]は18、命中。
GM また出目に6が混じってるよ!(笑)
クロウ さらに残った6を全部消費して※《空間を絶つ》×3!
GM げっげぇー!
フィール ほんとに? 《十字受け》のコスト残しておかなくて大丈夫?
クロウ んー……。まあ振りなおした[竜脈]で6が一個出れば大丈夫だし。
フィール (自分の[竜脈]を見て)うわ、俺もそんな台詞言ってみてぇ(一同笑)。

 クロウはこの攻撃でトータル42点のダメージを叩き出し、【生命力】を29点削った上にドラゴンを1マス後退させ、GMの目を丸くさせます(笑)。
 その後アズールが《戦略詠唱》を使いつつ《集束砲》を放ちますが、ドラゴンは【生命力】を5点消費し抵抗の[達成値]を上げてなんとか抵抗に成功します。

アズール ちっ。
GM ふうう、危なかったぜ。それを食らうと死ねる(笑)
フィール ま、マスターが必死だ(笑)。


ボス戦:2ターン目
 

 全員が消費した[竜脈]を振りなおして2ターン目開始です。
 このターン、クロウは[竜脈]の振りなおしで6が一個も出ず、思惑が外れてややピンチ気味。
 [タイミング:開始]ではまずフィールが《宿命の領域》、アズールは再び《戦略詠唱》を使用し魔法ダメージボーナスを蓄積させます。
 ドラゴンは当然パールに《凝視》を使用しますが──

パール あ。その《凝視》、《法則解除》チャイね。
GM げっげぇー!?(一同笑)
クロウ よし、これで全然命中率が変わる!
フィール あれ、使われたら抵抗できんからなあ。
GM く、仕方ない。睨みの効果はキャンセルです。

 そして[手番]開始。
 パールはドラゴンに接敵。パニッシャーで攻撃するも装甲に阻まれダメージを与えられません。
 ドラゴンはここでクロウに《ブレスT》。クロウは抵抗に失敗、31点のダメージを受ける。

クロウ 31ダメージならまだなんとか──
GM 甘い。そこで《竜の一撃》! さらに30点ダメージ追加だっ!!
一同 うおっ!?
クロウ それはさすがに【生命力】0になるよ!
フィール しまった、それをチャイするべきだったか。
アズール ……それはどうしようもないな。

 この《竜の一撃》であえなくクロウが戦闘不能に。
 その後ドラゴンが2回目の攻撃をパールに行うものの、パールはクリティカル(!)でこれを回避します。
 GMは負けじと3回目の攻撃をパールへ。今度こそ36点のダメージを与えます。

パール 【生命力】残り8点になっちゃった。
GM ちい、殺し切れなかったか……!
フィール ここで俺の行動か。[タイミング:準備]で移動を行い、フェニックスポッドを飲ませつつ《奇跡の右手》を二人に。
パール あれ? ポッド使ったら行動終わらない?
フィール いや、俺はアイテムベルトがあるからポッドを飲ませるのに[タイミング:準備]を消費しないんだ。
パール ああ、なるほどね。

 このフィールの回復で二人の【生命力】は37点回復。パールは全快、クロウは残り9点で全快というところまで回復します。

アズール よし、これで戦線が回復した。
GM 「ば、馬鹿な。いまの俺の攻撃は貴様らの戦力を瓦解させたはずだったのに。一瞬で回復だと!?」
パール 「見なさい! これがマジカル美少女の実力よっ☆」
クロウ 「そう簡単に負けたりしないわよ?」
GM 「くっ! これがマジカル美少女の実力か……!!」
フィール ……いや、ちょっとは俺を褒めろよお前ら(一同笑)。

 次はクロウが《剛剣》で攻撃しますが、これはドラゴンが【生命力】を削って[達成値]を伸ばし回避します。
 アズールはさらに《戦略詠唱》を使用しダメージをチャージするものの、タレントのコストがないのでタクティカルスタッフで通常攻撃。しかし[達成値]が振るわず命中せず。

GM 「ふはははは。馬鹿め、その程度の魔力でこの私を打ち負かせると思っているのか!」と負けフラグを立てにいく(一同笑)。
アズール 「ふん、なるほどね」とニヤリと笑っておく。今回は[竜脈]操作が目的だったからな。
GM さて、ここで[タイミング:終了]を迎えるわけですが。ここでこちらは《竜の飛翔》!!
一同 飛んだーーっ!?(笑)
GM たったらったー♪(なにやらモ●ハンのテーマソングを口ずさみながら)というわけで一気に移動。ここなら全員に[近接状態]になれるので、ここで全員に範囲攻撃!!
アズール そ、それはやばい!
GM ちなみに[特殊攻撃]なんで【回避】ではなく【看破】で回避判定を行ってください。
フィール げげっ!?
GM これは当てたいので……さらに【生命力】を削って[達成値]21まで伸ばす!
クロウ ということは……回避するには【看破】で22以上?
アズール そ、それはクリティカル以外ではどうにもならんぞ?
パール それはさすがにあたしでも無理!
GM 「ふはははは! 愚かな人間め! くらえ必殺の一撃をおおおおおおおおおおぉっ!!」
フィール (さらりと)あ、じゃあそれ《致命失敗》な。
GM いやあああああぁっ!?(一同爆笑)
フィール 残念だったな。そいつを食らうわけにはいかん。
GM らめええええぇ!(笑)
フィール (ニヤリと笑って)「馬鹿め。そこはすでに俺の領域だ。────世界使いの領域内で、好き勝手できると思うなよ?」
クロウ おじさん、見直したわ!(笑)
GM 悔しい! でも食らっちゃう!(一同笑)
フィール できれば攻撃を当てるのに使いたかったが、ここは使い時だろう。
GM ではこの攻撃はキャンセルで。ちなみに当ると40点オーバーのダメージでした(涙)。
アズール そ、それは食らってたらさすがにヤバいことになっていたな……。
フィール ふん、俺の領域で好き勝手するからだ、ドラゴン。
パール ……格好いいこといってるけど、それ[潜在特性]だから世界使いは関係ないよね?
フィール いらんことを言うな!(一同笑)


ボス戦:3ターン目

 ドラゴンの一撃はなんとか凌いだものの、ドラゴンが全員の中心に突っ込んできたことで大きく戦況が変わってしまいました。
 [タイミング:開始]タイミングでドラゴンは例のごとく《凝視》。PC側は[タイミング:開始]の行動はありません。
 パールはパニッシャーで通常攻撃。ダメージを10点与えた上に[竜脈]にタレントのコストを蓄えます。
 ドラゴンはここぞとばかりに目の前にいるフィールに《全力攻撃》を行います。

GM 死ねや人間っ!! [達成値]は20!!
フィール 回避はまず無理だな。(計算して)GMのダメージダイスが10以上なら気絶するな。これはまずいか。
パール もう、仕方ないわねー。その《全力攻撃》を《法則解除》!
GM またかよっ!
フィール ふう、助かったぜ。
パール もう、これでみっつ貸しだからね、おじちゃん☆
フィール え、みっつなの!?(一同笑)
GM ええい、俺の攻撃はまだ2回も残ってるんだぜ!
フィール ……さすがにあと2回耐え切れる自信ねぇなあ(苦笑)。
GM というわけで《全力攻撃》! [達成値]20!
フィール まあこれは自力でどうにかするしかないか……おや、クリティカル
GM うそぉっ!?(一同爆笑)
一同 おおおおおおお!(笑)
GM まじかっ!? わざわざ【生命力】まで消費して[達成値]あげたのに!
フィール 俺、セイクリッドのセッション3回目にして初のクリティカルだぜ。……ファンブルは5回も出したのに(笑)。
アズール ここでフィールが回避できたのはかなりデカいな。
GM くっそおお……ならばフィールに最後の《全力攻撃》だ!
パール うわ、GMがムキになった!(笑)
フィール (思わず素に戻って)ちょ、魔法使いに全力攻撃3回って、それGMとしてどうなんっ!?(笑)
GM (子供っぽい口調で)だってこいつの[知能]は狡猾だもーん♪
アズール お、大人気ねええええ!(一同笑)

 プレイヤーは大人気ねぇと罵ってるものの、『回復役に攻撃を集中』は戦術としては非常に正しい一手なわけでして(笑)。
 GMは当然のごとく3回目の攻撃をフィールに行います。
 この3回目の攻撃はさすがに命中するものの、しかしフィールの【生命力】を削りきるにはいたりません。

フィール ふう。なんとか残り8点で生き残ったぜ。
GM あと少しじゃねえか。……くっそ、なんで俺ルールブックに《竜の一撃》は1回のみって書いちゃったんだろう。
一同 当たり前だっ!?(笑)
アズール なんで書いちゃったんだ、じゃねええええ!(笑)
フィール そんなもん何回も使われてたまるかっ!?(笑)
GM くそう、〈分体〉になったら見てやがれちくしょう(笑)。

 次はクロウの攻撃ですが、これはドラゴンが【生命力】を削りながら回避します。残り【生命力】が低いのでドラゴンも必死。
 次にフィールはダブルリーフで自分の【生命力】を回復しつつ《奇跡の右手》。クロウと自分の【生命力】を全快させます。
 アズールは《戦略詠唱》を使用しつつ[竜脈蓄積]を宣言。[竜脈]のダイスを1つ6に変更して行動を終えます。


ボス戦:4ターン目

 [タイミング:開始]はフィールが《虚の領域》を使用しただけで終了。
 パールは[タイミング:準備]でブラックボム、[タイミング:攻撃]で《ダブルアタック》を使用。ドラゴンはこの両方を【生命力】を削り達成値を上げることで回避します。
 ドラゴンの行動は遠慮なくフィールに《全力攻撃》→《ブレス》。これはさすがに耐え切れずフィールは[戦闘不能]となります。

フィール よ、容赦なく回復役を殺しに来た!(笑)
アズール GMが大人気ねえええ!(笑)
GM (笑顔で)そんなことないよ? 僕はとても大人気のある人間だよ?
フィール う、嘘くせえええ!(笑)
アズール パワーメイクさん大人気なさすぎるよ!(笑)

 その後ドラゴンは【生命力】を削りつつクロウを攻撃。しかしクロウは《闘気活性》で[竜脈]を6に変更、それを使用して《十字受け》を宣言しダメージを大幅に減少させます。
 フィールは[戦闘不能]状態なので行動はなし。
 クロウはダブルリーフを飲みつつ《剛剣》で攻撃。ドラゴンはこれを【生命力】を削って回避します。

GM や、やばい。攻撃を避け続けているのに【生命力】を削られていく(笑)。
パール まあ命中するとその数倍のダメージだしね(笑)。
アズール どれ、次は俺の番か。ここで[世界の力]を使って[竜脈]の2を6に変更。これを使って《集束砲》! いままでチャージし続けた《戦略詠唱》の効果を乗せる!
GM こ、来いっ!
アズール (ダイスを振る)[達成値]は20!
GM そ、それは【生命力】を削っても抵抗できん!
アズール (計算して)ダメージは…………55点!
一同 おおおおおおお!
GM ご、ごじゅうごっ!?
アズール あ、[結界]は0として計算してくださいね。
GM 痛てえええぇ!?(一同笑)
クロウ さすがアズール!!
フィール 55点素通りってことは……残り96点か。
クロウ すごい、100点切った!
GM 「い、いまなにが起こった!?」ドラゴンは血反吐を吐きながら後ずさる!
アズール 「おいおい大丈夫か? ……次はもっと痛いぜ?」
GM 「く……調子にのりおってええぇ!」

 ドラゴンが吼えるも、しかしもうジリ貧モード。
 そしてこのターンの[タイミング:終了]でパールがフィールを《生命蘇生》。フィールの【生命力】が全快、[戦闘不能]から回復します。


ボス戦:5ターン目

GM さて、[竜脈]の振りなおしは終わりましたか?
フィール (ダイスを振る)ぐあ、1も2も出ねえ! 俺このターンなにもできないぞ……!
GM ふっふっふ。それはいいことを聞いた。こちらは当然前衛二人に《凝視》ですよ。
アズール 俺もいつものとおり《戦略詠唱》だ。
クロウ 私はここで《竜脈解放》!!
GM おお、くるか切り札!
フィール くっそ。よりにもよってこのタイミングで《宿命の領域》のコストが足りないとは……。
パール もう、肝心なところで使えないおじさんね!
フィール め、面目ない(汗)。

 このターン、パールはドラゴンの行動より後に《スタンアタック》を使うために【行動値】21まで[待機]を宣言。
 ドラゴンはクロウに《ブレス》で39点のダメージを与え、フィールを《全力攻撃》×2で[戦闘不能]に追い込みます。
 その後[待機]していたパールがフェニックスポットでフィールを蘇生しつつ《スタンアタック》で攻撃しますが、ドラゴンは【生命力】を削って回避してしまいます。
 蘇生されたフィールは[タイミング:準備]でブラックボムを投げるもののこちらも不発。[タイミング:攻撃]で《奇跡の右手》を使用、自分とクロウを37点回復させます。

クロウ さて、私の番ね。
フィール 主役の登場だな(笑)。
クロウ ※《幻影戦破》×3で[達成値]を+3しつつ《剛剣》で攻撃! (ダイスを振る)[達成値]は20!
GM そ、それはさすがに避けれん!(笑)
クロウ そして《空間を断つ》!
GM で、ですよねー(乾いた笑い)。
クロウ (ダイスを振る)ダメージは……42!
GM ぐおお、装甲で15止めるが……の、残り【生命力】が47になった!
クロウ ついでに3m後ろに下がってね(笑)。
フィール ……確かアズールにはまだ《撃滅攻撃》が残っていたよな?
パール まだ使ってないね。
フィール なら当たれば倒せる……か!
GM ま、まずい。これはまずい!(笑)
アズール …………さて、俺の番か。
GM く、来るなら来い!
アズール タクティカルスタッフで通常攻撃だ。(ダイスを振る)[達成値]は19。
GM (計算して)ぐ、【生命力】を消費しても……[達成値]19が限界か!
フィール よし、当たりさえすれば倒せる!
GM ぐ……耐えられんか……いや! ここで《竜の咆哮》! アズールの[達成値]をマイナス10するっ!!
一同 なんだとおおぉっ!?
フィール しまった、そんなものを残してたのかっ!?
アズール く……−10されるとどうしようもない!
GM 「うはははは! 愚か者め!! この私がそう簡単に倒されるわけが────」
パール (笑顔で)じゃ、それ《法則解除》チャイ で☆
GM うぎゃああああぁっ!?(一同爆笑)
クロウ さっすがパールちゃん!(笑)
パール こら、そこの一つ目。往生際が悪いわよ♪
アズール よし、なら迷わず《撃滅攻撃》を乗せるぞ。
GM くっそおお、勝ったと思ったのにっ!?
アズール ダメージは……69点!!
GM 「ぎゃああああああああ!?」 アズールの戦略魔法を受けたシングルアイ・ドラゴンは、血反吐を撒き散らしながらその場に倒れ伏します。
一同 か、勝った──!!


棺の女

GM ドラゴンが倒れたことにより戦闘は終了です。
アズール つ、辛い戦いだった……!
フィール 本気でギリギリだったな(苦笑)。
GM さて、ドラゴンが倒れると、その向こうに透明のケースがあり、その中にひときわ巨大な〈竜鱗〉が安置されているのが見えます。
フィール あれが巨大な〈竜鱗〉ってやつか。
GM そしてその横には、箱というか棺のようなものがあります。いわゆるコールドスリープ装置みたいなのを想像してもらえればと。
アズール この棺は触っていいのかどうかわからんな。
フィール とにかく、まずは〈竜鱗〉を〈竜の爪〉で処理しよう。

 〈竜脈使い〉が持つ〈竜の爪〉は、〈神聖教会〉から〈竜脈使い〉の証として授与されたものです。
 この〈竜の爪〉にはすでに書いたように〈魔境〉のリミット進行を防ぐ以外に、〈竜鱗〉の力を吸収する能力を持っています。
〈魔境〉を開放した〈竜脈使い〉は〈竜の爪〉で〈竜鱗〉を吸収することにより、ドラゴンを倒した証とするのです。
 〈竜の爪〉に〈竜鱗〉が吸収された〈竜鱗〉は、基本的に〈神聖教会〉に回収されることになります。

GM では、フィールの〈竜の爪〉を〈竜鱗〉に突き刺すと、〈竜の爪〉に〈竜鱗〉が吸収され、〈竜の爪〉がひときわ強い緑色の輝を帯びます。これは非常に珍しい現象ですね。
フィール 本当に珍しいな。まあこいつはあとで〈神聖教会〉に届けるとして……問題はこの棺だが。
アズール フィールが〈竜鱗〉を処理してる間に、棺の蓋を開けてみよう。
フィール ちょ……おい、下手に触ると教会との大問題に発展するんだぞ!?
アズール もう遅い(笑)。俺も〈魔導連盟〉の一員だからな。好奇心が抑え切れん。
GM 棺の蓋を開けるとですね。中には、アーレス人の女性が、いわゆるパルテノン風のヒラヒラした服を着て、横になって眠っています。
フィール 眠っているのか。下手に触るわけにもいかないんな。俺の目的は彼らの知識なんだが、さてどうするか……。
GM とフィールが困っていると、そのアーレス人の目が開き、むくりと起き上がります。
アズール うお!?
フィール 意識があるのか?
GM 起き上がったアーレス人の女性は、不思議そうに君達を見回します。「あなたたちは、一体? ここは?」
アズール こ、言葉が通じるのか。
フィール 仕方ない、とりあえず話してみよう。「私の名前はフィール。この地の──」
パール ……というフィールの台詞を遮って「私はパールちゃん! この地最強の〈竜脈使い〉よ!」
フィール おいっ!?(一同笑)
GM そのパールの台詞を聞いて、彼女は首をかしげます。「……〈竜脈使い〉?」
パール あたまの上に「?」が浮いてる(笑)。
フィール 〈竜脈使い〉がなにかわかっていないのか。
GM 「……あなたたちは……みたところ、現地人ね?」
パール なにその田舎物を指すような言葉は(笑)。
アズール なんだか差別意識が垣間見える言葉だ(笑)。
フィール (少し考えて)「そうだな……私たちは〈天支竜〉の力の一片を宿した者だ、と説明したほうがいいか?」
GM 「〈天支竜〉の力を宿した…………?」と彼女は少し考え込みます。
フィール ……信用されない、か?
GM ではここで【精神】力で判定してください。[目標値]は13。
アズール (ダイスを振る)成功だ。
GM 判定に成功した人はわかりますが、フィールの言葉を聞いて彼女はかなり動揺しています。動揺を隠そうとしていますが、判定に成功した人には隠しきれていません。「ふ、ふーん。そうなの? ドキドキ」みたいな(一同笑)
フィール 妙に愛嬌のあるキャラだなおい(笑)。
GM 「……まだ名乗っていなかったわね。私の名前はコーネリア。……パール、といったわね?
パール そうよ。
GM 「パール。……他に、私のような者と連絡を取れないかしら?」
パール 「あなたのような人?」
フィール …………取れないこともないが。その場合、〈神聖教会〉のお偉方のお偉方のそのまたお偉方の許可が必要だぞ(苦笑)。
パール 「さすがのパールちゃんでもまだそこまでの人脈はないわ(笑)」 ……でもどうなのおじちゃん。教会の人にかけあえないの?
フィール 可能性はあるが……なんせこのアーレス人という人種は、〈神聖教会〉が神とあがめる存在だからな。
パール 神様? (クロウに)……この人を倒せば神を越えられるんだって。
クロウ きらーん!(目が輝く)
フィール きらーん、じゃねえっ!!(一同笑)
クロウ えー(笑)
フィール 全世界に指名手配される大犯罪者になりたいのなら止めはせんが(笑)。
パール でも、神様なら、「神様がほかの神様とお話したがってる」っていえば、お偉いさんもダメとはいわないんじゃないかなあ?
フィール たしかにその可能性は高いな。むしろ教会としてはアーレス人に恩を売れるならば大歓迎だろう。
クロウ とりあえず、シャルル王子のお父様に話を聞いてみたらいいんじゃない?
パール あ、そっか。〈魔境〉を解放したから、公爵様に会えるんだ。
GM そうですね。フィールが〈竜鱗〉を吸収したことで、すでに〈魔境〉は破壊されフェルメラの街は通常の状態に戻り始めています。
アズール とりあえず公爵様とやらに話を通してみるか。
GM 「……そうね。責任者が他にいるならその人を呼んで頂戴」
アズール お上を呼べ、と(笑)。
パール じゃあ、おじちゃんお願いね!
フィール 俺かよ(笑)。
クロウ そうよ。早く公爵のところへ行ってらっしゃい。
フィール 俺はお前らのパシリじゃねえっ!?(一同笑)


コーネリア

GM ではフィールが公爵さまを呼びにいく、と。
フィール 仕方あるまい。……他の三人に公爵様の相手をさせるのはちょっと不安だ(一同笑)。
GM ではフィールが研究施設から出るとですね。「おお、〈竜脈使い〉様が戻られた!!」と施設の前に人々が集まってきます。
フィール 「ドラゴンは無事退治した! 安心なされよ!!」
GM 「おおおお!」「さすが〈竜脈使い〉さまだ!!」
フィール 「そこで、失礼ながらドゴール公爵に謁見を申し込みたいのだが」
GM すると「公爵様でしたら、こちらに」と案内されます。豊かなひげを蓄えた初老の方です。「私が、ドゴールだ」
フィール 「〈竜脈使い〉のフィールと申します。お身体のほうは大丈夫ですか?」
GM 「うむ。貴公らのおかげで私もこの街も救われた。礼を申すぞ、フィール」
フィール お……おお。そうだ。俺頑張った! と失っていた自信を回復します(一同笑)。
GM 「して、私に話があるそうだね?」
フィール 「ええ。例のアーレス人の意識が戻りました」
GM 「なんと!?」
フィール 「他のアーレス人と接触を持ちたいと言っております」
GM 「それは早速お会いせねばなるまい」とよろよろとしながら研究施設の奥に向かおうとします。
フィール 公爵に肩を貸しましょう。
GM では、フィールの肩を借りて、公爵が皆の所にやってきます。「おお、アーレス人様、よくぞ目を覚まされました。〈竜脈使い〉の皆様もよくぞご無事で。
パール 「あんなドラゴン、このパールちゃんの手にかかればイチコロだったわ♪」
GM 「ほう。それはそれは心強いお言葉でございます」
フィール まあ、言わせておこう(笑)。
GM ドゴールはコーネリアに「アーレス人のお方。なにか不都合はございませんか」と話しかけますが、彼女はとにかく仲間に会いたい、の一点張りです。
フィール アーレス人と会おうと思うと……総本山の門の向うだよな……。
GM 〈虹色の門〉ですね。

 現在、アーレス人は〈虹色の門〉という門の向うに住んでおり、その門を通してしかアーレス人と接触する方法はありません。そしてその門を使用できる権利を持っているのは、〈神聖教会〉の法王のみなのです。

GM ドゴールは彼女といろいろ話をした結果、これは個人で決められる範囲を超えているということになり、まずはロイゼンブルグにいき、〈神聖教会〉と連絡をとろう、という話になります。
アズール まあそりゃそうだろうなあ。
フィール ……ちょっと待て。もしかして、彼女をロイゼンブルグに連れて行くのか? 彼女の存在を考えるとかなり危険がともなうと思うのだが。
GM 「もちろん、〈竜脈使い〉である君達に護衛を頼みたい」とドゴール。「これは十分に〈召喚状〉を発行するに値する任務だ。君達が引き受けてくれるのであれば、私はすぐにでも〈神聖教会〉に〈召喚状〉発行の依頼を行おう」
アズール ……しまった。〈召喚状〉か。

【召喚状】
 召喚状とは、〈神聖教会〉から発行される仕事の依頼書です。
 基本的に〈竜脈使い〉のほとんどは〈神聖教会〉の管理下に置かれており、〈神聖教会〉から様々な恩恵(仕事の斡旋、宿屋の無償提供、情報の提供など)を受けられます。
 その代償として、〈竜脈使い〉は〈神聖教会〉が発行した〈召喚状〉を拒否することができません。もし〈召喚状〉の内容を無視した場合、正当な理由がある場合を除き、それ相応の罰則が与えられます。

フィール 〈召喚状〉は基本的に拒否できんからな……拒否してもいいが、今後の立場が悪くなる。
GM 「どうかね? 君達にとっても悪くない話のはずだ」
クロウ あー……その前に。私が引き受けている護衛の任務を完了させたいんだけど。
パール あ。忘れてた(笑)。
GM 「む? もしかしてそれは……」とドゴールがいった瞬間。「ぱぱーー!」という声が入り口から(一同笑)。
クロウ きたー!(笑)
GM 「おお……シャルル! シャルルか!」「そうだよパパ!」
アズール 親子の感動の再会か……(笑)
GM するとですね。ドゴールは突然「この馬鹿ものおおおおぉ!」 とシャルルの頭をど突き倒します。「お前、立派な〈竜脈使い〉になって帰ってくるんじゃなかったのかっ!!」(一同笑)
アズール お、親はまともだった!?
クロウ てっきり親馬鹿だと思ってたのに!(笑)
フィール よかった、俺この人を尊敬できるかもしれない(笑)。
GM ひととおりシャルルを殴った後、「むう。よくみれば貴女はヴィルシュイマン家のお嬢様ではありませんか。うちの息子がご迷惑をおかけしたようで」と王子の頭をゴン! と地面に叩きつけます。
クロウ 「まったく、あまりにも我侭だったので多少しごいておきましたわ」
GM 「有難うございます。息子も大変喜んでおります」ギリギリギリ! 「痛い、痛いよパパ!?」(一同笑)
フィール ……さ、さっきまで俺の肩を借りて歩いてたよな、あの人。
GM 「ええい、誰かこの馬鹿息子を連れて行け!」「ははっ!」「……皆様。よくぞ息子をここまで護衛してくださりました」
フィール いえいえ。なんだかいま物凄く溜飲が下がりました(一同笑)。
GM 「皆さんに報酬をお支払いしなければなりませんな」と全員に3000Gを支払ってくれます。
フィール む、しかし私は報酬は受け取らない約束で──
GM 「構いませんとも。あのドラゴンを助けてくれたのです。これでも安いぐらいだ」
フィール ……ならば有難くもらっておこう。コーネリアを護衛するために装備を強化しなければならないしな。
GM 「うむ。さもありなん」
アズール 「ああ、それなんですが……〈召喚状〉を発行するんですか?」
GM 「そうですな。それに値する一大事ですからな」
アズール 「私には急がねばならない用事がありまして……」
GM 「なんと?」
フィール 「彼の親しい方が命の危険にさらされており、そちらも見過ごすわけにはいかないのです」
GM 「なんと。詳しい話を聞かせてもらえませんか」
フィール 詳しい話はヒルダから……って、あいつどこいった(笑)。
GM ではちょうどそこにヒルダがやってきます。「遅くなりました。王子を地下牢に叩き込んでいましたので」
クロウ ち、地下牢?(笑)
GM 「ええ。というわけでヒルダです。こんにちはヒルダです。皆さんお元気ですかヒルダです」
フィール ……だから、なんでお前は最後までキャラがブレてるんだ。
GM (諭すように)いいかい。彼女は一貫してブレていることがキャラ性なんだ(一同笑)
クロウ ある意味ブレてない(笑)。
アズール 俺、下手するとこの人が次の後見人になるのか……(頭を抱える)。
GM まあヒルダのキャラクター性はともかく(笑)、ヒルダがドゴールに事情を説明します。
アズール 「ということで。私は彼女の護衛任務から外していただきたいのですが……」
GM すると、横で話を聞いていたコーネリアが「そう。ならばその用事を済ませてからでもいいではないですか」といいます。「私はそんなに急ぎではありません。私にも用意がありますから、あなたが用事を済ませてからでも構いません」
アズール まあ、それでもいいのなら。
GM 「ただし、あなたのその用事に期限を設けましょう。」
アズール ……期限?
GM 「ええ。その〈召喚状〉とやらを発行すれば、あなたたちに強権が発動するのでしょう?」と上から目線で。
アズール うわ、なんだか嫌な女の雰囲気が!(笑)。
フィール ……どうやら、とんだ曲者のようだな。
GM 「あなた達に1ヶ月の時間を差し上げましょう。1ヶ月後にその〈召喚状〉とやらを発行させ、あなたたちに護衛を依頼します。それまでにあなたの用事をすませてください」
アズール 承知した。どの道1ヶ月もかけるつもりはない。
GM 「ただし。その間、あなた達は私と接触した事を誰にも漏らしてはいけません」
フィール ……まあ、いま
現世に存在するアーレス人は彼女一人だからな。世間にバレたらとんでもない騒ぎになる。
クロウ わかったわ。誰にも話さないことにするわ。
アズール 俺はそこまで聞いたら「ええい、面倒だ。それ以上のことは後で聞く!」と、近くになる馬を借りて街を飛び出すぞ。
フィール ええい、ちょっとまて! ルクレツァ殿は俺も知らない仲ではない。俺も協力するぞ、アズール!
アズール 「ならその辺にある馬でも使って後から来てくれ! 俺はこれ以上待てない!」 と制止を振り切ります。
フィール ちっ……落ち着きのない小僧だ!
GM ではアズールは先に一人でロスマンドに戻る、ということですね。
アズール ああ。
フィール 仕方ない、あれはあとから追いかけるか。まずはその前に情報収集をせんといかんな。
クロウ 私はシャルル王子の護衛を完遂したことを父上に報告しないと。
GM 「待ってください」とコーネリア。「父上への報告は使いのものを出せばいいのではないですか? そうすれば、あなたは彼の用事が終わるまで私を護衛することができます」
クロウ 「そうですね……使いの者を出して頂けるなら、私はそれで構いませんが」
GM それを聞いたコーネリアがドゴールに目で合図すると、ドゴールが「ははっ! すぐに手配させていただきます」と。
フィール もはや自分の国のような態度だな(苦笑)。
クロウ パールちゃんはどうするの?
パール うーん……あたしも特にやることないしなあ。
GM 「あなたも私の護衛についていただけませんか? 私はここに滞在しますが、いつ誰に狙われるかわかりませんから」
パール (少し考えて)「んー、わかった。どうせやることもないし。どーんとこのパールちゃんにお任せよ☆」
GM 「頼りにしています。」(フィールに)「あなたはどうしますか?」
フィール 俺は、あの少年の手伝いをしてやるつもりだ。
GM 「ならばそうするといいでしょう。ただし、期限である1ヶ月後には、必ず私の護衛に戻ってきてください」
フィール そうすることにしよう。(遠くを見て)…………いろいろ一人で考える時間も欲しいしねー。
GM いまフィールは「俺はなんて井の中の蛙だったんだおのれカカ○ットめ!」という感じですね?(一同笑)
フィール うむ、わりとそんな感じで(笑)。
GM えー、ではパーティが二手に別れたところで今回のシナリオは終了となります。お疲れ様でした!
一同 お疲れ様でしたー!!



 こうして、偶然にも1つのパーティとなり1つの〈魔境〉を解放した4人は、再び別々のグループへと別れることになります。

 謎のアーレス人コーネリアの目的は? なぜ封印されていたのか?
 アズールの養母ルクレツァの安否は? アズールの養父の仇であるワーグナの所在は?

 様々な謎を残しつつ、第2話へと続く!

















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